川上 麻衣子さん(女優/ 一般社団法人「ねこと今日」代表理事)インタビュー

猫と暮らす幸せな日々、私たちが猫の為にできること

デビューして間もなく、国民的ドラマ『3年B組金八先生(第2シリーズ)』に優等生役で登場した女優・川上麻衣子さん。数々のドラマ・映画に出演し、尋常ではない忙しさの中、家に帰ると癒しを与えてくれたのが愛猫たちでした。2018年には猫と人との心地よい共生を目指し、一般社団法人「ねこと今日」を設立。1,000匹近い保護猫の譲渡の手助けを行ってきた川上さんに猫と暮らす上で大切にすべきこと、JWティーについても伺いました。

85歳の母と接客に立つスウェーデンの小物ショップ

JWティーを飲む川上さん

現在、私は女優業のほかにスウェーデンの小物とオリジナルのデザインガラスを扱うセレクトショップ「SWEDEN GRACE」を拠点に活動しています。2016年に東京・谷中にオープンし、2022年に千駄木へ移転しました。私はインテリアデザイナーだった両親の仕事の関係によりスウェーデンで生まれ、その後すぐに帰国しましたが、9歳の時に再び同国に戻って1年間を過ごし、本当に可愛らしい、素敵な小物やガラス製品に囲まれてきました。

実はいま日本は「北欧ブーム」です。みんなコロナ禍に家に居る時間が多くなり、せっかく長い時間を過ごすのであればインテリアなどを魅力的なものにしたいという人が増えたといいます。今年5月には阪急百貨店、それ以降も全国で開催される北欧フェアの展示会に飛び回る予定です。85歳になる母も一緒に行きます。もともとショップをオープンさせたのも、母とスウェーデンの小物のお店をやりたいと思っていたからです。母はさすがデザインの専門家だけあって、1950年代・60年代のヴィンテージ品を探すことにも長けています。母にとってはスウェーデンで生活していた当時のもの。実体験として物の良さであるとか、そういう記憶もあるので、その辺の目利きは母に任せています。いま若い人たちにも、北欧のヴィンテージ品は可愛いと新鮮にみえているようです。母も元気に接客に立ち、楽しそうにしてくれています。

猫の譲渡会で1,000匹近いご縁をつないできた

ショップの店内を通り、2階に上がると「まいの間」があります。まいの間では、様々なイベントやワークショップなど、地域との輪を広げていく催しを定期的に企画しています。少し前まで開催していた「画家・大村順さんの絆画展」では、過去に亡くなられた方の「現在のお顔」を想像し、大村順さんがご遺族に取材を重ねて、大切な人が生きていれば訪れるはずだった「未来(今)の思い出」を描き出します。例えば、生きていれば20歳を迎えた息子さんの成人式、生きていたら27歳を迎え結婚していたかもしれない娘さんのウェディングドレス姿など。絵1つ1つのストーリーを読んでいたら泣けてしまいます。

また、まいの間では猫の保護活動を行う団体「しあわせにゃんこ」主催の猫譲渡会を月2回のペースで開催し、現在までに1,000匹近い猫と人のご縁をつないできました。私の生活にはいつも猫がいましたが、本当に猫への想いが強くなったのは最期を看取ってからかもしれないですね。最初は可愛い、可愛いだけの気持ちでしたけれど、5匹の猫を看取って、2匹を飼っている今では、命には教えてもらうことが多いなと感じています。それと同時にペットブームの一方で、殺処分というのを耳にする機会が増えたので、できることがあればと猫の保護活動等に協力しています。

ペットを飼う上で、必要な知識を身に付けてほしい

猫と人との心地よい共生を目指し、2018年に立ち上げたのが一般社団法人「ねこと今日」です。その中では、猫について学べる「キャットアカデミー」を開催しています。私がJWティーを知るきっかけになったペットフード業界のトップランナーである一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長の越村義雄さんもキャットアカデミーに講師として参加してくださいました。コロナにより失業者が10万人になろうとしている現在、ペットを捨てるケースも増加しているとお話されました。越村さんも仰っていましたが、ペットを飼う前にある程度の知識を身に付ける必要があると思います。先進諸国の中で日本くらいではないでしょうか。何の知識も無く、誰でも飼えるというのは。スウェーデンなどはペットショップがありませんので、ブリーダーさんから直接譲ってもらうのですが、審査が厳しい。その代わり、スウェーデンでは、犬と色んなところへ行けます。銀行も、デパートも、電車もきちんと犬と入れる車両もあります。それこそブリーダーにより訓練されているので静か。ある時、スウェーデンの喫茶店でお茶を飲んでいて、床に置いたモップかなと思ったら動き出して犬だったと驚いたくらいです(笑)。

キャットアカデミーでは、獣医師や動物行動学の先生方等も講師を務め、様々な視点からお話いただいています。そこで教わった1つとしては、瞬きを有効活用しましょうということ。つい私たちは「可愛いー」なんて言いながら近づき、猫と目をしっかり合わせようとしてしまうのですが、それは逆効果。動物の本能として、目を合わせるのをすごく嫌がります。ですから、怯えていたり、ストレスを感じたりしていそうな時は、こちらがいっぱい瞬きをしてあげます。そうすると、保護猫で人間嫌いな猫たちでも、コミュニケーションを取れるようになると言われています。

「にゃなかタウン」と「マイニャンバーカード」
猫と人の共生するWeb上の街「にゃなかタウン」と「マイニャンバーカード」。QRコードから「住猫(じゅうにゃん)登録」できます。

今年4月からは猫と人の共生するWeb上の街「NYANAKA TOWN(にゃなかタウン)」をスタートさせました。日本全国の猫好き同士が情報交換でき、猫を学び、猫グッズのショッピングが楽しめる等、猫に特化した街を目指しています。猫を飼っていなくても、猫好きであれば誰でも無料で登録可能です。さらに有料で「マイニャンバーカード」を発行できます。カードには「家に猫がいます」と案内され、自分で住所や個人情報を書いて、万が一、事故に遭ったり、本人の意識が無いという事態に陥った時、家に猫がいますよという合図になります。お財布にでも入れてくれれば、何かあった際に助ける手段になります。将来的にはEUの「ペットパスポート」のようなものができると良いですね。カードには病歴や投薬等の情報が登録されていて、どの病院に行ってもそのカードを見せれば、同じ医療を受けられるのだそうです。

暑くなってきたらJWティーを冷やして美味しくいただく

私の健康法としては、発酵食品をよく食べています。玄米そのままを生活に取り入れてみたのですが、消化に悪くてダメでした。玄米を寝かせる、発酵させるというものを知ってからは、家では白いご飯をほとんど食べません。炊飯器にも常に発酵玄米があります。それがきっかけで、パンとか、砂糖とかも、精製されているものはなるべく控えるようになりました。体調としては問題が無いので、今のところ健康をキープできているかなと思います。

また、運動では以前よく仲間と走ったりしていたのですが、コロナ禍でマスクをしていると呼吸がしづらくて危険なので、今はラジオ体操をしています。朝6時半くらいに周辺の神社で行われているラジオ体操に参加します。毎朝100人くらい集まるでしょうか。そこではみんな友達みたいになって、自分の場所も大体決まっています(笑)。体を動かして、外の空気を吸って体操すると気持ち良いですし、その日1日が全然違います。JWティーは飲み始めてから1年くらいになるのですが、やはり暑い時期には冷やしたJWティーが美味しいですね。暇があったら飲んでしまいます。心も体もさっぱりしますね。

SWEDEN GRACE

1F SWEDEN GRACE

03-5834-8709

2F 谷中サロンまいの間

03-5834-2496

東京都文京区千駄木2-31-3
営業 11:00~18:00
定休 月・火

川上さんが出展する
北欧展情報

会場:
阪急うめだ本店9階「催場・祝祭広場」
名称:
「北欧フェア2023」
会期:
2023年5月24日(水)~29日(月)※最終日は18時閉場

YouTube【川上麻衣子ねこと今日neko-to-kyo】2021年2月から1日も休まずに、猫関連動画を配信。

川上麻衣子ねこと今日neko-to-kyo

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川上 麻衣子 さん

1966年スウェーデン・ストックホルム生まれ。インテリアデザイナーである両親の仕事の関係で、幼少よりスウェーデンと日本を行き来する。1980年、14歳の時、NHKドラマ『人間模様「絆」』で芸能界デビュー。同年、国民的ドラマ『3年B組金八先生(第2シリーズ)』で優等生役を演じ、注目される。以後大河ドラマ『秀吉』、日米合作『セサミストリート』など数々のドラマ、ドキュメンタリー、情報・バラエティ番組に出演。主な映画出演作に市川昆監督『幸福』、北野武監督『その男、凶暴につき』などがある。

川上さんの手描きイラストとコラボしたEOSオリジナルマグカップ
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ジェイソン・ウィンターズ・ティー