第4回

食品・化粧品の添加物を避ける

余計な化学物質を含まない化粧品でお肌を健康にしていく。

現在、市販されているほとんどの化粧品には、合成界面活性剤、防腐剤、着色料、香料、合成ポリマーなど多くの化学物質が添加されています。化粧品に添加物が使われる理由は、①使い勝手を良くする、②腐らないように長持ちさせる、③安価に大量生産する、の大きく3つに分けることができます。それら化学物質が多量に配合されていると、お肌に少なからず悪影響を及ぼし、お肌が弱い方にとっては重大なトラブルのもとになります。私自身、20年間の肌荒れの原因は化粧品に含まれる化学物質でした。「無添加化粧品」や「オーガニック化粧品」と謳っている商品でも、一部の添加物が配合されていないだけで、実は他の化学物質が含まれているものも多いのが現状です。化粧品に配合されている添加物は皮膚だけにとどまらず、皮膚を介して体内に吸収され、体中をめぐり各臓器に障害を与えるとも言われています。

では、どのように化粧品を選べばいいのでしょう。残念ながら、市販されている化粧品で添加物が入っていないものを見つけることは難しいでしょう。そこで、にあるような手順で化粧品を手作りすることをおススメします。手作り化粧水は、水にグリセリンとクエン酸を溶くだけで出来上がります。グリセリンはお肌の深いところまで浸透して保湿する力のある無害な物質です。お肌の表面は弱酸性で健康が保たれるので、クエン酸を加えて弱酸性に調整します。このように手作り化粧水はとっても簡単に、安く作れます。出来上がった化粧水は、1週間以内に使い切りましょう。余っても捨てて新しいものに作り替えてください。防腐剤が入っていないため、雑菌が繁殖した化粧水はお肌トラブルの元になります。手作りするのが面倒な方は、私が開発した「本当の無添加化粧品ワイエスラボ」をお試しください。余計な化学物質は使わず、手作り化粧品と同じ原材料だけで作っています。人間の本来持っている自然治癒力を活かしてお肌を健康にしていくことが、本当の美肌への道だと考えています。

食品添加物の使用許可数が年々増加、排出を促す食品を積極的に摂る。

化粧品と同様に多くの食品にも添加物が使われています。食品添加物は直接口から体内に入り人体に悪影響を及ぼします。食品では添加物だけではなく、農薬や化学肥料が使われているかどうかも考慮に入れる必要があります。2019年本誌秋号でもお伝えしましたように、食品添加物、農薬、化学肥料は体内に入ると不要物として肝臓で解毒分解されますが、この時体内の酵素が大量に消費されます。しかしながら、その多くが分解されずに体内に蓄積します。再度分解しようと肝臓が頑張って働きますが、その過程で体に悪い活性酸素も大量に発生します。活性酸素によって細胞が傷つけられると多くの病気が発生する原因にもなるのです。日本は添加物大国といわれるほど使用許可を得ている食品添加物が多く、その数は年々増えており、日常生活で添加物を100パーセント避けることは難しい状況です。そこで、体内に入りこんだ有害物質を排出しやすくしてくれる食品を積極的に摂ることを意識しましょう。クレソン、ショウガ、ニンニク、キャベツ、ベリー類、リンゴ、ドクダミ茶などは有害物質を体内から排出しやすくしてくれます。また、一般的にJWティーのようなお茶にはからだのめぐりを良くし、有害物質が出るのをサポートしてくれる可能性があります。毎日の生活で購入するものを吟味することに加えて、JWティーも取り入れることで現代社会の環境からご自分やご家族の健康を守っていくことができますね。

皮膚科・美容皮膚科医 菅原由香子先生
原稿執筆

美容皮膚科医
菅原 由香子(すがわら ゆかこ)先生

1970年、北海道旭川市生まれ。弘前大学医学部を卒業後、札幌医科大学皮膚科、美容外科美容皮膚科勤務を経て、岩手県一関市にすがわら皮膚科クリニック(現・菜の花皮膚科クリニック)をご夫婦で開業。何をしても治らない肌荒れに悩む人々が評判を聞きつけて、日本全国から診療希望者が訪れている。これまでに10万人以上の肌のお悩みに向き合ってきた。ウェブサイト「お肌磨き研究所」運営のほか、情報サイト「スキンケア大学」で記事監修、テレビなど各種メディアにも多数出演。
2016年からジェイソン・ウィンターズ・ティーを愛用中。