第1回

お肌は健康のバロメーター

皮膚科・美容皮膚科医をしている菅原由香子と申します。これまで10万人以上の方のお肌を診させていただきました。また私自身も肌が弱く様々なトラブルに悩まされ、それを克服するために自らの皮膚でたくさんの実験・研究をしてきました。これらの経験をもとに、皆様のお役に立てるお話をお伝えできればと思っております。

10万人以上の肌を診断してきた中で肌がキレイな人の共通点は化学物質を避け、健康的な食事を心掛ける方々だった。

お肌トラブルが起こって当院にいらっしゃる方、シミをとりたい等の美容目的でいらっしゃる方、様々な患者さんがいらっしゃいますが、今までお肌を診させていただいた中で本当にお肌がきれいだった方は、化学物質をできるだけ避けている方々。洗顔は天然の石鹸だけ、化粧水も乳液もなし、メイクもしない、洗髪も石鹸、ご自身の田んぼや畑で採れたお米とお野菜をいただき、加工された食品はなるべく食べないようにする等々。その方々に、どうしてそのような生活をするようになったのかお聞きすると、一般の方と同じことをしていたら調子が悪くなったからやめたのだと。体が拒否することをやめたら健康になり、そして結果的に透き通るくらいの美肌になったということです。夏場で言えば、太陽に当たると湿疹が出るので太陽に当たらないようにしたというのも皆さん共通しています。太陽光線は化学物質ではないけれど、紫外線という皮膚に有害な光線を、体が自ら避ける方向に反応したのでしょう。ちなみにこの美肌の方々は70代、80代です。

皮膚は人体の最大の臓器。肌本来の持つ力を引き出すために取り組むべき3つのポイント。

皮膚は人体の最大の臓器です。有害な添加物だらけの生活をしていれば身体は不健康になり、臓器であるお肌も健康な状態になれません。身体の外側からも、内側からも害になるものを避ける必要があるのです。私自身、高校生まではニキビひとつない肌でした。しかし、大学生になり、テレビや雑誌で話題になった化粧品に飛びつき、その数がどんどん増えていくようになると、いつの間にか顔じゅうにニキビが出来てしまっていたのです。頬はボコボコ、こめかみや額は傷だらけ、顔のあちこちがめくれてしまい、当時の私の唯一の願いは「普通の肌になりたい」それだけでした。

どうにかしなくてはと様々な化粧品を試してみましたがどれもダメでした。市販しているすべての化粧品にはお肌に有害な添加物がたくさん配合されていたので、どれを使っても同じだったのです。自然派や無添加と表示してあるものにもたくさんの添加物が配合されていました。それに気が付いたときから、私は自分で手作りした化粧水と、天然のオイルを保湿剤として使うようになりました。すると、あれほどひどかった肌荒れがあっという間に改善したのです。さらに食生活や生活習慣を見直していったら、肌がどんどん健康的に輝き、きれいになってきたのです。これまで診てきた患者さんからもたくさんのことを教えていただいた結果でした。「肌荒れにならない、美肌になる」、その答えは肌本来の持つ力を引き出す「素肌力」だったのです。素肌力を活かした健康な美肌を手に入れるためにやるべきこと―それは次の三つに集約されます。

(1)肌に負担をかけないクレンジングと洗顔

(2)美肌を生み出す腸内環境

(3)食品および化粧品、シャンプーの有害な添加物を避ける

次号からはオススメしたい具体的な方法についてご紹介させていただきます。

なお、1つ大切なことがあります。化学物質が悪いからと添加物が入っているものを一切食べない生活は現代では不可能です。あまりにストイックになりすぎるとストレスがかかり、かえって不健康になってしまう。「たまにはいいや~」というアバウトさも健康な美肌になる秘訣だと思います。私も添加物だらけの食品を食べることもありますが、そのときは食後にJWティーをいただいて「これで大丈夫♪」と自分に言い聞かせる。ジェイソンさんのおかげで神経質になりすぎず楽しい人生を送らせていただいています。これからどうぞよろしくお願いいたします!

皮膚科・美容皮膚科医 菅原由香子先生
原稿執筆

美容皮膚科医
菅原 由香子(すがわら ゆかこ)先生

1970年、北海道旭川市生まれ。弘前大学医学部を卒業後、札幌医科大学皮膚科、美容外科美容皮膚科勤務を経て、岩手県一関市にすがわら皮膚科クリニック(現・菜の花皮膚科クリニック)をご夫婦で開業。何をしても治らない肌荒れに悩む人々が評判を聞きつけて、日本全国から診療希望者が訪れている。これまでに10万人以上の肌のお悩みに向き合ってきた。ウェブサイト「お肌磨き研究所」運営のほか、情報サイト「スキンケア大学」で記事監修、テレビなど各種メディアにも多数出演。
2016年からジェイソン・ウィンターズ・ティーを愛用中。